俺とアイツの出会い

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『稜サン……はぁぁ……あぁっ……』  『気持ちいい?』 『うん……』 『じゃあ、ちゃんと稜サンより気持ちいいって言うて。くるみちゃん』  悍ましい夢を見て飛び起きた。  てっきり、自分がくるみとシテる夢を見ているんだと思っていたのに、相手は俺ではなくあの男だった……。  やけにリアルで、冬だというのに俺は汗びっしょりだった。  やっとくるみに会えるというのに、どうしてこんな不吉な夢を見てしまったんだろう。  気にしていないつもりでも、案外アイツのことを意識しているのだろうか。  自分で自分が可笑しくて笑えた。
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