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返すのは反則やと抗議したけど、彼女はもらう理由がないと突き返してきた。
これまでとは別人のように、くるみんは急に冷たい態度を取り始めた。
「なんじゃそれ。急にどないしたん?彼氏にバレたんか?オレとヤッたこと」
「止めて!言わないで、そんなこと」
彼女は嫌そうに首を振った後、苦虫を噛み潰したような顔でオレに頭を下げた。
「ごめんなさい。あなたとのことはなかったことにしたいの……出会ったこともぜんぶ忘れたいの」
付き合ってもないのに別れ話されてるような、ものすご切ない気持ちになった。
出会ったこともぜんぶ忘れたいて……傷つくなぁ。オレこう見えて繊細やのに。
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