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「さすがにそれは都合良すぎちゃう?」
「わたしは一夜限りのつもりだったの。あなたもてっきりそのつもりだと思ってたから……」
「なんでやねん。ホテル入る前も散々言うたやん。オレは誰とでも寝るような男じゃないって」
「それは……冗談だと思ってたの。好きな女の子と待ち合わせしてたって言ってたし」
ああ、そうか。ファンって言うたらイキってるみたいやから咄嗟に「好きな子が」って言うてしもたんやった。全然、そういう”好き”じゃなかったのに。
「確かに待ってたけど、知っての通り来えへんかったし、あの後くるみんと飲みに行って気変わってん。オレは……」
これからってところで、話を思い切り遮られた。
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