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「イヤッ……やっぱり帰る……」
腕を解いて出て行こうとする彼女を引き寄せる。
「イヤや。帰したくない。ずっと一緒におりたい」
「そんな……無茶言わないでよ」
「しゃあないやろ。好きやねんから。……彼氏と別れて、オレと付き合うてよ」
2人きりになれたのをいいことに、オレはくるみんへの想いをぶちまけた。
口では彼氏と別れる気はないって言うてるけど、彼女の心はきっと揺れているはず。
弱ってるところを狙うみたいでズルい気もするけど、このまま彼氏と付き合ってたってくるみんは幸せどころか笑顔にすらなれる気がしやん。
いつ見ても沈んだ顔をしてるくるみんを、せめてオレが笑顔にしたい。なんて思うのは傲慢かなぁ?
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