俺の知らない彼女

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 朝まで一緒にいられるなんて、一体いつ以来だろう。  もう長い間、くるみの肌に触れていなかった。  都合の良いオンナだと思わせるのが嫌だったから、時間のない時に体を求めるのは気が引けて、ずっと我慢してきた。  ゆっくりできる時間が取れるのを心待ちにしていたので、やっとその時がきたのだと思うと率直に嬉しかった。  久しぶりにくるみに触れたことももちろんだが、多少なりともあの男のことを意識していていたのかもしれない。  俺はいつも以上に興奮していて、自分じゃないみたいだった。  普段はあまり意識することもないが、俺も普通のオトコだったんだと少しホッとした。
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