8251人が本棚に入れています
本棚に追加
相手の気持ちが消えたからといって、自分の気持ちまで消えてなくなるワケじゃない。
オレのこの気持ちはどないしたらええんやろ。
月もない夜空を見上げて、彼女を想う。
やけに冷たい北風が、奮発して買ったブランド物のチェスターコートを通り抜けて心の隙間から吹き込んでくるみたい。
体の芯まで凍りそう。
いっそ、燃え滾るこの想いを凍らせてくれたらええのに。
想いが氷になったら、もう二度と溶けへんように粉々に砕いてしまいたい。
*
好きな子にそっぽ向かれたからと言って、仕事が休みになるワケじゃないし、飯屋が割引してくれるワケでもない。
失恋割引のチケットでもあったら、オレ結構色んな店で割引してもらえるかも。って威張ってる場合ちゃうな。
はぁ。全然オモロイことも浮かべへん。
最初のコメントを投稿しよう!