諦めの悪いオレと冷たいアイツ

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 間違いない。彼女の意思でオレを排除したんや……。  目が合ったすぐ後、くるみんは友達と一緒に逃げるように店を出て行った。  フツ―に、めちゃくちゃ分かりやすく避けられてるやん。  挨拶もなければ微笑みすらない。  オレの存在は無視することに決めたってか。  この時、既に酔いが回ってるっぽかったけど、さすがにムシャクシャしておかわりした。  最初はみんな煽ってたけど、そのうち「もう止めとけって」って止め始めた。  あ~気分悪い。マジでえずきそう。 「もぉ、ユージ君たら大丈夫?」  へろへろになったオレの腕を支え、キエちゃんが心配そうに顔を覗き込んだ。  オレの腕に思いっ切り乳当たってんのはわざとかな?
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