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「大丈夫、大丈夫」
言いながら顔を上げてキエちゃんの方を見た。似ても似つかんはずやのに、キエちゃんの顔が一瞬くるみんに見えてゾクッときた。
ほとんど病気やん、オレ。
「ごめん。オレ、ヤバそうやから帰るわ」
せっかくオレを元気づけるために集まってくれたけど、今は何も考えずにワーワー騒ぐって気分にはどうしてもなれんくて、帰らしてもらうことにした。
何がって、さっきからずっとくるみんのことが頭ん中グルグル回ってるねんもん。
何も考えやんと騒ぐとか無理やろ。
思うように足に力が入らんくてヨタヨタ歩きながら、気づいたらオレはくるみんの部屋の前におった。
電気が点いてるのを見て、とりあえずホッとする。
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