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「そんな怖い顔しやんといてよ。そんなにオレが嫌い?」
オレの問いかけにくるみんは表情を曇らせただけやった。
”好き”って言うてくれんでもいいから、せめて”嫌いじゃない”って言うてほしかった。
出会った時は”行きずりの男”としか思ってなかったかもしれんけど、ずっとそう思ってたワケじゃないやんな?
虚しさと悔しさが、物凄い塊になって押し寄せてきた。
オレは自分の感情に抗うことができず、くるみんにもう一度キスを迫った。
「イヤッ……止めてユージ」
かわされた瞬間、頭に血が昇った。
「止めてなんて、どの口が言うん?何回もキスさせといて……オレとセックスしたクセに!もっともっとってよがったクセに!」
「ごめんなさい!でももう……」
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