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「ありがとう。くるみんが応援してくれるんなら頑張るわ。そのうちビッグになって、ユージと付き合っとけばよかったって後悔させれるぐらい」
「うん。そうだね」
優しい顔でくるみんは笑ってくれたけど、彼女はきっとそんなことで後悔しない。ビッグになったからって掌を返すような女なら、こんなに惚れてない。
楽しい時間はあっという間で、くるみんを家まで送って行ったらこの時間は終わってしまう。
一歩一歩惜しむように歩いてたオレは、くるみんしか見てなかったせいか、いきなり飛び出してきた女性を避けることもできずにぶつかった。
「すみません。大丈夫ですか?」
えらい薄着の姉ちゃんやなってどうでもええことに一瞬ビックリしたけど、すぐにホステスやなって分かった。
「ああ、全然大丈夫っすよ」
別段、気にするような出来事でもないし、残り僅かの貴重な時間を邪魔されるワケにはいかん。
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