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サラダを皿に盛りつけていたくるみは驚いて、俺の方を振り返った。
「んー?なあに?」
にっこり微笑むくるみを抱き寄せた。
「ふふっ。いきなりどうしたの?」
愛おしさが体の中を駆け巡り、溢れ出してくる。
「くるみ……」
名前を呼ぶだけで、想いが込み上げる。
壊してしまいそうなほど強くくるみを抱きしめながら、俺は静かに頬を濡らしていた。
俺はこんなにもくるみのことが好きだったんだと気づいた瞬間に、また目が覚めた。
「え?あれ?」
飛び起きて、バカみたいに慌ててキッチンへ向かったが、当然そこにくるみの姿はなかった。
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