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「あ、おかえり」
寒さに震えながらも、オレは笑顔でくるみんを迎えた。
けど、いきなり鞄を投げつけられた。
痛いとか言うよりも、とにかくビックリする方が先やった。
投げつけたくるみんの方がすでに号泣してるし。
「ユージのせいだよ……ユージのせいでわたし……」
「どないしたん?アイツと何かあったん?」
オレは焦って立ち上がると、くるみんに歩み寄って行った。
「お望み通りフラれちゃったよ!!これで満足!?」
泣きながら言い放つと、くるみんはオレを睨みつけた。
切り裂かれたみたいに胸が痛くなって、オレは思い切りくるみんを抱きしめた。
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