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「あ~!またええカッコしてもうたぁ。ツライ~」
無理やりするもんじゃないのは分かってるけど、もうちょっと押してもよかったかなとか少しだけ悔みながらガキみたいに足をジタバタさして、我慢するのも楽じゃないんやってことをアピールした。
「ゴメンナサイ」
堪えながらも、くるみんはクスクス笑ってた。
まあ、くるみんが笑ってくれるならよしとしょうか。
「笑い事ちゃうで、ほんま」
肘をついて体を起こすと、まだ微かに笑いの残る彼女の顔を見下ろした。
痘痕も靨って言うし、好きになってもうたら見た目なんかどうでもええけど、それにしてもくるみんは顔も可愛い。
じっと見てたら切ない気持ちになってくる。
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