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「いつか、くるみんがオレのこと好きって言うてくれる日が来るんかなー。早よそんな日が来たらええなって思うけど、もし好きなんて言われたら泣いてまうかもしれんなーオレ」
だってもう、想像しただけで泣きそうやもんな。
きっと、そうなる日も近いんやと信じたい。
気温が上昇していくように、彼女もじわじわと明るく前向きになっていった。
臆することなく真っ直ぐ太陽を見上げるひまわりのように、笑顔にも輝きが戻っていく。
眩しくて思わず目を伏せそうになるほど。
最近ではオレの誘いにも応じるようになって、一緒に出掛ける機会も増えた。
家に独りきりでじっとしてたらどうしたってマイナスのことも考えるし、こないだみたいにCMを見ただけで思い出し泣きをするかもしれん。
何よりせっかく前向きになってきたのに、またアイツがフラッとやって来てくるみんの心をかき乱したら敵わんからな。
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