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「そうそう。店のドア開けた瞬間に帰る人もおるもんなぁ。けど、しゃべったらホンマええ奴ばっかりやねん」
「わたしも最初は怖かったけど、話すと真面目な人が多くてびっくりした。カチッとスーツ着ててもチャラいことばっかり言う人もいるし、人は見かけによらないなってユージに出会ってから余計にそう思う」
「せやで。オレと出会えてよかったやろ?」
冗談半分で言った。
「ふふっ。まあ、そうかな」
半分呆れたようにくるみんは笑った。
2人で飲みに行くのも楽しいなぁなんて思ってたら、右手に柔らかい感触があった後、温かいものに包まれた。
え……?くるみんがオレの手握ってる?
一瞬、夢かと思った。
信じられへんくてくるみんの方見たら、オレを見上げて照れ臭そうに笑ってた。
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