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「いつも送ってくれてありがとう。じゃあね。おやすみ」
「気にせんでええで。オレは送りたくて送ってんやから。ほな、おやすみ」
言った後、黙って右の頬を差し出した。
「ん?何?」
「おやすみのチュウ待ち」
「やだ、しないから」
「ええやん、減るもんじゃなし」
粘ったら渋々ほっぺにチュウしてくれた。ヤッタァ、言うてみるもんやなぁ。
「ありがとう。今日はええ夢見れそうやわぁ」
「やあね。大袈裟だよ」
「そう?じゃあチュウしてもいい?」
「それ、何の”じゃあ”なの?」
「ほっぺにチュウしたぐらいで大袈裟やって言うんやろ?せやから……」
迫っていくと、彼女は黙って頷いた。
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