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許可もらったんやし、酔いが醒めるような濃厚なキスしたろかと思ったけど、自爆するから止めとこ。
いかにもおやすみのチュウっぽく軽く唇を合わせた。
「ユージのこと、ちゃんと考えるから」
唇を離すと、オレの目を見て彼女が思わぬことを口にした。
びっくりが一周して、「なんでやねん」って言うてしまいそうなほど内心ではパ二くってたけど、平静を装った。
「まだ考えてくれてなかったん?」
そう言って笑うと、くるみんはへへっと苦笑いを浮かべた。
「けど、やっとそういう気になってくれたんや。ありがとう」
ホンマは泣いて喜びたいぐらいやった。
くるみんがオレとのことを前向きに考え始めてくれたなんて、夢みたいや。
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