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自宅までの道を笑いながら全力で走った。酔うてるから足縺れてコケそうやけど。
周りから見たら、危なくてイタイ奴。
それでもいい。今、この喜びを他に表現しようがない。
まだ付き合ってもないのに、付き合うことになったらどないなんねんやろ、オレ。
肩で息しながらベッドに大の字で寝転がり、ニヤニヤとすぐにでも実現してほしい”いつか”のことを妄想してたオレは、この先に起こることなんて想像すらしてなかった。
*
「うーわ、ヤバッ!今の雷どっか落ちたんちゃう?」
玄関の鍵を閉めながら思わず、身を竦めた。
今日はDJのバイトの日じゃなかってんけど、今日入る奴が体調悪いから代わってくれって言われて、別に予定もなかったし引き受けることにした。
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