8252人が本棚に入れています
本棚に追加
/1603ページ
「今のがしゃっくり?オモロイなぁ、くるみんのしゃっくりって」
「そ、そうかな」
「うん。今度、生で聞かしてもらお。ほなねー」
「う、うん。頑張ってね……」
バイト行く前にくるみんの声聞けたし、しゃっくりも聞けたし、無事も確認できてよかったよかった。
雨の中、浮かれて歩くオレは、今くるみんがどういう状況で電話に出てたのかなんて知る由もなかった。
……できることなら永遠に知りたくはなかった。
次の日、何も知らんオレはフツ―にくるみんにLINEを送った。
『実はオレもうすぐ誕生日やねん』
『そうなの?いつ?』
くるみんもいつもと変わりなく返事をくれた。
最初のコメントを投稿しよう!