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飯食い終わったら腹がはち切れそうやったけど、これは幸せな満腹で。
キッチンで後片付けしてるくるみんの後ろ姿を眺めてたら、好きな気持ちが止めどなく溢れてきた。
待てばいいのに、洗い物をしてるくるみんに後ろから抱きついた。
「オレ、ここまでもてなしてもらったん初めてやわぁ」
「ホントー?」
表情は見えへんけど、疑ってるような口ぶりやった。
「ホンマやって。実はあんまり料理得意な子と付き合ったことないだけやねんけど」
「そうなんだ」
「うん。せやからめっちゃ感動した。ホンマにありがとう」
「いいえ。どういたしまして」
さすがに邪魔やから離れなって思ったけど、くるみんに触れてしまったらもうそんな理性的な行動はできそうになかった。
我慢できずに、首筋にキスをした。
「ちょ、ちょっと……」
当たり前やけど、くるみんは身を捩った。
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