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「今日はええやろ?誕生日やねんし」
ズルいワード出すなぁーオレ。言うた途端にくるみんは抵抗するの止めたし。悪いと思いつつもブラウスの裾から手を入れた。
「ま、待って。これだけ終わらせるから」
遂に受け入れてくれるんやと思ったら、ほんの5分でも待つのが惜しくなった。
興奮気味にくるみんの首筋や肩にキスをしていたオレは、あるモノに気がついて血の気が引いた。
「え……嘘やろ……くるみん……アイツとヤッたん?」
頭が真っ白になって、思考が停止する。
「ま、まさか!そんなはずないでしょ」
当然のようにくるみんは否定した。
「嘘や……ほんならなんでこんなとこにキスマークついてん!?しかも、ここはオレがつけたのと同じ場所やし」
「えっ?」
「前にアイツが訊いてたやろ?キスマークつけたかって。あの時は否定したけど、ホンマはつけた。ちょっとしたイタズラのつもりで」
今までくるみんには内緒にしてたけど、アイツが言ったことは図星やった。
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