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『自信ないのか?お前』
あの夜のアイツの言葉と澄ました顔が鮮明に甦ってくる。
自分がやったことは自分に返ってくるって言いたいんか?
どんな気分か味わえって?
だから、こっちが警戒してる時じゃなく、わざわざ何ヶ月も待って油断したところを狙ったん?
あかん。どんどんマイナスに落ちていく。
バツが悪そうに俯くくるみんに問い質す。
「オレと付き合うこと、前向きに考えるって言うてくれてたのは嘘?」
「ううん!嘘じゃない!ホントにちゃんと考えてるよ!」
オレの疑問を彼女は力いっぱい否定した。
けど、まだ薄っすらと痕が残ってるってことは、最近アイツとヤッたってことやんな?
なんでなん、くるみん……。
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