8251人が本棚に入れています
本棚に追加
「当たり前やろ!何が言いたいねん。ははーん。さては負け惜しみやな。はっきり言うたら?くるみがオレに抱かれたのが悔しいって。思いっ切りジェラってますって」
くるみんのことがまだ好きなら、オレに抱かれたことは気に食わんやろうし、単に都合のええオンナにしたろうと思ってるんなら、別に何とも思わんやろう。
この男がどんな返しをするんかと、オレは1人息を呑んだ。
「相変わらず、オメデタイ男だな。しゃべってるとバカがうつりそうだから帰るよ」
ただ、ヤツは何も言わんと帰ろうとしてる。
もしかして、何も”言わん”のじゃなくて、何も”言えん”ってこと?
都合のええオンナにしたろうと思ってたんやろか。
ほんまにそう思ってたんなら話にならん。
「あっそ。帰れ帰れ。オレらも変態の相手するほど暇ちゃうねん。イチャイチャすんのに忙しいねん。もう二度と来やんでええから」
同じ土俵に上がる気もないなら、なんぼ話し合っても無駄。
最初のコメントを投稿しよう!