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28になってから数日間悩んだ。
正々堂々と勝負したいなんて豪語したけど、よう考えたらくるみんに言うてもしゃあないことで。
肝心の対戦相手に言わんことには話にならん。
ある夜、レッスンを終えたオレはくるみんの家へと向かった。
「ユージ……突然どうしたの?」
アポなしでやって来たオレを見て、くるみんは目を丸くした。
「オレ、やっぱりアイツと一回腹割って話したい」
丸くなった目が飛び出してきそうな勢いで、くるみんは驚いてる。
「腹割って話したいって……一体何を話すの?」
「オレたち3人のことに決まってるやん。いつまでもこんな奇妙な状態、続けてられへんやろ?くるみんが嫌なら、オレとアイツと2人で会うから連絡だけして!電話だけしてくれたら話はオレがするから。な?頼む!」
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