彼女の選択

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「あ、くるみん白髪ある」  髪の毛に目をやると、真顔で言った。 「え、ウソー!いっぱい?」  ショックそうにくるみんが言う。 「うん。まあウソやけど」  「もう!ホントにいっぱいあるのかと思ったでしょ!」  ブスッと膨れた後、くるみんはオレのことを叩くフリして笑った。 「やっぱりくるみんは笑ってる方がええわ。オレはくるみんの笑った顔が好きや」 「ちょ、ちょっといきなりそういうこと言わないでよ……」  茹でタコみたいにくるみんはすぐに顔が赤くなる。 「くるみんこそ、これぐらいのことで顔真っ赤にすんの止めてや」 「だ、だってユージが……」 「可愛いからチューしてまうで」 「……!?」
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