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「へえ~。なんか意外だなぁ。お前は女に本気になるタイプじゃないと思ってたのに」
「俺、イメージ悪いんですね。本気じゃなきゃ、結婚なんか考えないでしょ」
この間、誘われた件もあるし、俺って遊んでそうに見えるのだろうか?
まあ、確かにくるみと出会うまでは、恋愛に本気になるなんて愚かなこと思っていたが。
「それもそうか。じゃあ、前に酔った時に言ってたこと、嘘じゃなかったんだな。目に入れても痛くないぐらい可愛いって」
「そんなこと言いましたっけ?」
さして酔ってもいなかったので、はっきりと憶えている。あれは、ヨーロッパから帰国したその足で接待に行った日だ。
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