オレがついた最後の嘘

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「えー、まさか2人で来たん?それはズルない?」  待つこと数十分。オレの心配をよそに、2人一緒にやって来た。  まさか知らん間にヨリ戻したりしてないよな?さすがにそれはせこい。 「たまたま外で会ったんだよ」  とりあえずホッ。 「ふーん。まあ、ええけど。はい、これメニュー。お姉さん、オレはアイスコーヒーで」  注文した後にメニューを手渡すと、くるみんは自分は見やんとさりげなくアイツにメニューを渡した。なんか気になるなぁ、そのさりげなさ。 「じゃあ、わたしはアイスのカフェラテを」 「俺はバナナジュースで」  メニューをチラッと見た後、ヤツは思いがけないものを注文した。 「え、ウソやん。バナナジュースなんか飲むん?」 「飲んじゃいけないのか?」 「いや、ええけどさぁ。バナナはイメージなかったわー」  よりによってバナナジュースて!どう見てもブラックコーヒー顔やろ。
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