オレがついた最後の嘘

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「ありがとう。オレはめっちゃ嬉しいけどさ、逆にオレでいいの?」 「俺もさ、仲良いダンサーは他にもいっぱいいるけど、カンナと並んで踊ってサマになるヤツってユージしか思いつかなかったんだよね」 「めっちゃ嬉しいこと言うてくれるやん!あっちゃん、ありがとう」  電話切ってすぐパニックになって、しばらく自分の身に起きたことが信じられへんかった。  これって結構、いや、かなりヤバいやつやんな?  大事件やんな?  えらいこっちゃ、どないしよ。  せや、とりあえずくるみんに報告しに行かな!  興奮気味に走って、汗だくでくるみんの家に辿り着いた。 「ヤバいヤバい!くるみん聞いてや!めっちゃヤバいこと起きた!」 「な、何?そんなに慌てて。どうかしたの?」  オレの様子から只事じゃないのが分かったらしく、くるみんもちょっと戸惑ってる。
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