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「いや、めちゃくちゃありますよ」
「もし、本気でやる気があるなら、カンナがデビュー前にお世話になったアメリカの先生紹介するけど?」
「え!マジっすか?」
びっくりしすぎて、素で反応してもうた。
「うん。その代わり、半年か一年か向こうで生活することになるけど」
喉から手が出るほど光栄な話やった。断る方がどうかしてる。
長いダンス人生の中で、ずっと待ってた話。
「費用はうちの事務所で持つし、流暢ではないけど日本語が分かるスタッフもいるから安心だよ」
聞けば聞くほど夢のようなお誘いやった。
「すごく嬉しい話ですぐにでもお受けしたいんですけど……一週間、いや3日でいいんで考える時間頂けませんか?」
「そりゃそうだよね。仕事の都合もあるだろうし、ゆっくり考えてみて」
オレみたいな素人のダンサーが、半分スカウトみたいな形で声かけてもらったのに即答せんなんて生意気やけど、冷静になってちゃんと考えたい。
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