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「さっきのダンサーさん、氷川君の知り合いだったのね。すごく素敵でしたよ。もう惚れ惚れしちゃいました」
3人で話してたら、急に知らん女の人が入ってきた。誰?これ。”氷川君”ってことは知り合い?前のホステスさんといい、なんや氷川ちゃんの周りにはきれいな姉ちゃんがいっぱいおるんやな。
「あれだけのダンスをしようと思ったら、何年も努力されてきたんでしょう?本当にすごいわ。尊敬します」
申し訳ないぐらい褒めてくれはるんやけど、オレはできることならくるみんと話がしたい。
けど、氷川ちゃんの知り合いっぽい姉ちゃんがガンガン話しかけてくる。その間に、気づいたらくるみんがどっか行ってしもた。
あれ?氷川ちゃんもおらんやん。こらあかん。
褒められて悪い気はせんけど、今はそれどころやない。
オレの人生が懸かってるねん。
話が途切れたところで失礼して、オレはくるみんを探した。
あー!ちょっと目を離した隙に、あの男がえらい接近しとる。
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