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「くるみん、オレと一緒に行く?リョーさんのおらんとこ」
そう言って手を差し出したけど、くるみんはキョトンとしたままオレの手を掴んでくれることはなかった。
「なんてね。冗談やで?」
やり場のない手で、困り顔のくるみんの頭を撫でた。
愛おしさが胸の奥から込み上げてくる。
オレがただの男友達やったら、素直になってリョーさんの胸に飛び込め!って言うてあげたいけど、オレには言えそうにないわ。
ごめんな、くるみん。
オレもくるみんが好きやねん。
多分、くるみんが思ってる以上に――。
推薦してくれたあっちゃんの顔もあるし、くるみんのことが気になりつつもパーティーが終わった後、カンナちゃんたちとの打ち上げに参加した。
今までのオレは何やったん?ってぐらい、みんな今日のオレのダンスを褒めちぎってくれた。
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