俺と彼女の第二章

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「さて。ほんなら話し合いはこの辺にして。どうします?まだ時間も早いし、3人でデートでもします?」   腕時計に目を落とし、椎名がおどけて言った。 「悪いけど、少しだけくるみと話をさせてもらえないかな」  欲を言えば日を改めて二人きりで話したいところだが、生憎次にいつ会えるか確約ができないので、時間が取れる時に話しておきたいと思った。 「お。早速かぁ。オレはいいっすよ。あかんって言う権利もないし。くるみんさえよければ」  椎名がくるみを見たので、俺もつられてくるみに目をやった。  くるみは俺たちを見て、気まずそうな顔をした。 「え……ああ、わたしは大丈夫です……」 「おいおい、しっかりせえよ。ほな、オレはこれで」  頼りない返事をしたくるみ励ますと、椎名は席を立った。 「別にいてくれても構わないけど」  椎名は俺の前でも隠すことなくくるみへ想いを伝えてきた。俺だけ二人きりの時にしか言わないのはフェアじゃない気がした。
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