俺と彼女の第二章

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 様子が気になったので、俺はくるみの後を追った。  立食ではあるが一流のシェフが料理を作ってくれるので、くるみはいつも歓談の時間を楽しみにしていた。  だが、くるみは料理の前に立ったまま何を取るでもなくボーッとしているようだった。 「食べないの?」 「えっ?」  声をかけるとくるみは振り返り、俺を見て目を丸くした。 「これ、くるみの好きなやつじゃない?」  何もない皿の上に、俺は勝手にくるみの好物であるカプレーゼを乗せた。 「あ、うん。ありがとう……」  気まずそうに礼を言うと、くるみはチラリと椎名と彩子の方を確認した。  どうやら二人のことが気になるらしい。  やはり椎名のことが好きなのだろうか。 「ダンスの話で盛り上がってるみたい。俺はダンスのこととか全然分からないから」 「そうなんだ……。ユージもちゃんと分かる人の感想聞けた方が嬉しいもんね」  自分は分からないのが悔しいとでも言っているように聞こえ、くるみの言葉が少し気になった。
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