俺と彼女の出逢い

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 いつもなら、海外出張から戻った次の日も普通に出社するのだが、今回は帰国したのが土曜の夜だったので救われた。  内心では日曜も仕事になったらどうしようと危惧していたので、先輩に「じゃあ、月曜な」と言われた時は心の底から「お疲れ様でした」と言えた。  久しぶりに家に帰り、死んだように眠った。  気がついた時にはもう日曜の昼を過ぎていた。  飛び起きてひどく焦ったが、スマホを確認しても彼女からは何の連絡もなかったので少しホッとしていた。  よくよく考えたら、具体的には何も決めていなかったので当たり前か。 『18時に**駅で待ち合わせでいいかな?』  初めて送ったLINEのメッセージには、一瞬で既読がついた。
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