第二章 激動

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 そしてそのゼクスは一瞬こちらを振り向くと、 「まぁまた今度遊んでやるよ。あと置き土産おいてってやるからそれで我慢しな」  と言い残し、もう一人の闇の眷属と共に『空間の裂けめ』に消えていくのだった。 「な!?ま、待て!」  と言って放たれた光の斬撃は空を切り、第三の目でも裂け目の向こう側を見通すことができなかった…。 「これからあんな奴らと戦わないといけないのか…」  そう呟いた言葉は、むなしく辺りに浸み込んでいくのだった。  ~  しかし…、ゆっくり考えている状況ではなかった。 「ユウトさん!?あれは!」  叫ぶリリルの言葉に、オレは、 「わかってる!あの変異種を先に片づけよう!」  そう言って、目の前に現れた巨大な影を見据えるのだった。
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