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そしてこの隙に次の祝詞をあげていく。
≪我は『残照の優斗』の名において力を行使する≫
足元に光の文様が現れる。
ここまではいつも通りだ。
≪その力は『雷の牙』≫
『世界が暗闇に照らされた時、その闇の中に輝く光となれ!』
『我、暁の女神より授かりし残照の力をもって顕現を命じる!』
≪神具召喚:神槍ヴァジュランダ!≫
そう言葉を発した瞬間に天空から雷がオレに向かって落ちてくる。
眩い光と共に轟音が鳴り響く。
そしてその眩い光が収束していくと、オレの手には輝く槍が握られていたのだった。
雷を纏う槍の長さは2mほどで、知識の中の『ゴブでもわかる聖なる力の使い方』によるとあらゆるものを貫く必中の投げ槍という事だった。
(この知識……タイトルが恥ずかしすぎるな……)
ちなみに今まで使っていた聖なる力は基礎的な力なので『力持つ言葉』を発するだけで行使することができたのだが、基礎の力以外はすべてこのような少し長い祝詞が必要となる。
まぁ、ちょっと中二的で恥ずかしかったのは内緒だ…。
しかし、何とかうまく神具召喚を成功させることができたので思わず、
「よし!何とかいけたぞ!」
と、輝く雷を纏った槍を眺め、思わずガッツポーズを取るのだった。
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