Misadventure

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「……リィン?」  その稲妻のごとき姿を見送った少女は、太もものホルスターに大型の拳銃をしまいながら、男の肩に抱えていた少女の名を呼んでいた。 「……もしもし、何人か使いたいんですけど、大丈夫ですか?」  少女は胸元のポケットから取り出した小型の通信機で誰かと会話しながら、長い黒髪を風に揺らして歩き去っていった。
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