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後ろに振り返ると
全身真っ黒な男がいた
「ほんとお前帰ってくんのおせーよ」
黒い男は1人喋り出した
「こんな遅くまで帰ってこないなんて想定外だぜ…」
「なんで俺ばっかりこんな面倒でどーでもいい仕事ふられるかね」
「こんな一般人殺しても楽しくねーしよ」
『…は?』
黒い男はなんて言った?
「あ?」
『お前か?…お前が殺したのか!?』
「あ?うっせーよ!そうだよっ俺が殺したんだよ」
『なんでだ…なんで殺したんだ』
「仕事だからだ…まぁお前たちは目障りな存在だからな」
「見てるとイライラしてくるし…特にお前…よく似てやがる」
「まぁ後はお前だけだ…お前も家族のところに送ってやるよ」
「俺って優しいー」
ヒュッ
反射的に身を反らした
窓なんて空いてないのに風が吹いた
「おっ避けた」
いつのまにか黒い男が目の前にいて僕を見下ろしている
『なんっ…痛い』
シャツの襟元が一直線に切れていた
「んー?無意識か…皮一枚ってところか」
首の皮か少し切れて血が出ている
「痛いか?ーすぐ楽にしてやるよっ」
黒い男が腕を振り上げる
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