第1話

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外で寝そべるのは心地良い。澄んだ空気、耳を撫でるような風の音。 夕日に染まった空が視界を埋め尽くす。鮮やかな赤は、人間の血の色に似ている。 生き物ではない俺達からは生産されることのない、赤い液体。 無意識のうちに欲してしまうその燃料はとても美しい。 【生きている証】だ。俺達には膨大な時間が与えられているのに、永遠に手にすることができないもの。 人間の話し声が聞こえてきた。顔を横に向けると、草が視界に入り邪魔をしてくる。 弾んだ声だ。笑い声も混ざっている。 何がそんなに楽しいのだろうか。楽しいとは何なのだろうか。
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