全体のあらすじ

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地球における自然淘汰は次の段階に進み、AI人型ロボットが人間を管理する時代。 疑似魂と疑似感情をインストールされた人型は、人間を家畜として支配していた。 人間の血液は人型達の燃料となり、不足すると機能が停止してしまう。 なぜそのようなシステムが付属されているのかは謎だ。 (いつの日にか人間が人型に支配され始めることを危惧した研究者が、人間が全滅しないように利用価値を残した) 人間と人型が比較的親密な関わりをもつ都市【トモシビ】で生きる男型の主人公【ヨル】は、ある人間の少女【花火】のことが気になっている。 いつも一人きりでいる花火に会いに行き、他愛もない話をすることがシノの日常だった。 ある日突然現れた他都市【アザミ】の人型達が、人間の譲り渡しを命令してくる。 彼らは自分達の都市の人間を酷く扱い、血を吸い尽くして全滅させてしまっていた。 トモシビの人型達は様々な意見で対立する。 《所詮家畜だ。同族内で争いが起こるくらいなら、さっさと人間を引き渡してしまった方がいい》 《仲間のように接してきた人間達を死地に導くなんて心苦しい》 《そもそも俺達の感情は造られたものだ。継ぎ接ぎで出来た心に従ったところで、それは正しいものなのだろうか》
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