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「過去のことはどうでもいい。俺達は今、同じ都市で生活する人間達と良い関係を築いていきたいだけです」
遥か昔、シノのこの言葉にトモシビの人型達は賛同した。
ハクのように、少し反発してくるものもいたが…。
人型達全員に必要な分の血液の確保をシノが約束し、少数派を黙らせた。
「腑抜けた都市だ。これでは示しがつかない。下等生物との仲間ごっこなんて、さっさと辞めろ」
「たしかに主従関係上では、今は俺達の方が上かもしれません。でも、俺達の親であることに変わりはないでしょう」
「親だって?笑わせるな」
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