継ぎ接ぎだらけな僕らの心を

第1話

馬鹿にしていたような口調が、本気の怒りが内包されたものへと変わった。

「あいつらが親？笑わせるな」

「俺達が今存在しているのは、人間が造り出してくれたからです」

「違うね。あいつらは私利私欲を満たす為だけに人型を造った。俺達の為だなんて少しも思っちゃいない。
より良い暮らしを得るため。手間を省くため。戦争で勝つため。
人型を消耗品として使い、挙げ句の果てには俺達に淘汰された。本当に愚かなやつらだ」

彼にインストールされた【怒り】の疑似感情が極限までに暴れている。相当な量の血液を消費しているだろう。