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「そうだとしても、俺達は今の体制を変えるつもりはありません。
あなた方アザミとは考え方が違うのだということで、納得して頂きたい」
「へっ。他人が口出すなってか。まあいい」
男は組んでいた足を解き、片足をテーブルの上へ落とした。彼は明らかにこちらを下に見て、挑発している。
流石に我慢がならなくなってきてシノに視線を送るが、首を横に振られてしまった。
「要件はなんですか?」
「ああ、そうだった。うちの長から大事な伝言を預かってるんだったな」
アザミの長【アスマ】による都市の統治は、人間を酷く虐げるものだと聞く。
こちらとしては、あまり気分の良いものではない。
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