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「アスマの伝言をまだ半分しか伝えてなかったな。続きはこうだ。
期日までに人間を受け渡さなければ、アザミはトモシビへと攻め入る。人型も人間も、全て皆殺しだ」
シノが拳でテーブルを叩いた。今にも男に掴み掛かりそうだ。
アザミの戦力は、トモシビより少し上だ。残忍な性格も加味するとそれ以上になるかもしれない。
迎え撃ったとしても、犠牲は多く出るだろう。
人型であっても、戦闘となれば破壊されて死ぬ。
「他に何か方法はないのか。トモシビでなくてもいいだろう」
「アスマは元々、トモシビの都市体制を気に入っていなかったからな。標的をここに限定したのはそういった理由だろう。
俺もさっき納得した。ここに暮らす人間達には、自分の本当の立場を分からせるべきだ」
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