第1話

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### 朝早くにシノの部屋を目指した。他の人型達と話し合う前に、シノとは会っておくべきだと思った。 居住地にシノの姿は無かった。だとすればきっと、一夜中あの応接室で思考を巡らしていたのだろう。 思った通り、塔の最上階にシノは居た。 ソファで浅い睡眠をとっていた。機械の身体だからといって、ちゃんとした思考を形成するには、睡眠モードで情報処理をした方がいいというのに。 少し躊躇われたが、シノの身体を揺り起こす。 ぱっと勢いよく開かれた瞳が、俺の存在を認識し始めた。 「おはよう」 「ああ、ヨルか。おはよう」 人間とは違い、人型は寝起きが悪いなんてことがない。 「大丈夫か?」 「ああ」
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