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もしかしたらトモシビの人型達も、アザミのように人間を虐げる存在になっていたかもしれない。
そうならなかったのは、シノがトモシビのリーダーでいてくれたからだろう。
俺達の発明者が真に求めていたのは、シノのような人型であったのかもしれない。生き物にも機械にも分け隔てなく、【心】を寄り添えられるような存在を。
「ありがとう、ヨル」
「いや、俺は何もしてないよ」
この選択が正しいのかは分からない。そもそも、この問題に正しい答えがあるのかさえ分からない。
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