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よく見るとそれは毛皮の帽子を被った蒼井翔だ。
ソレ買ったのか馬鹿だなぁと心の中で突っ込みながら、ショボい中年女はショボショボする目をこすった。
「・・・・・・もうサンパウロ行きに乗る時間?」
ナニ馬鹿な事をと蒼井は帽子を脱いでビニールバッグに入れ、日足に手渡す。
お土産屋さんでもらった様なビニール袋の中には、エスキモー帽子の他にメープルシロップの瓶が入っていた。
「時間はまだ五時間位たっぷりありますよ! 惰眠を貪って時間を無駄にしない俺は買い物しまくるんだから、荷物番でもしてて下さいっ!!」
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