episode 4

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 ・・・  今朝のことを思い出して、やけに静かに感じる今を思う。  俺は頭を振る。今、考えてもまとまらない。とにかく、祐介に会おう。  俺はゆっくりドアを開ける。  生温い風が俺の冷えきった顔に熱を送る。祐介がぎこちなく笑っていた。 「部活は?」 「それどころじゃないよ」  わかっていたのに聞いた俺がどうかしてる。 「亮、イケメン台無し」 「そういう祐介だって、3日徹夜したみたいな顔してるぞ」 「例えがおかしいって」  お互いに乾いた笑い方をする。  いつものようにふざけてはみたが、そんな気分でないことはわかっていた。  この沈黙が答えだ。 「あのさ……」  お互いに表情を探って、どんな言葉をかけようか考えている。気遣うような間柄ではなかったはずなのに。 「亮、大丈夫か?」 「さあな。自分でもわかんないよ。祐介は?」 「うん。大丈夫でもないけど、まだ頭の中で理解出来てないみたいな感じかな」 「そうだよな」  よくわかる。お互いにわかりすぎているから、言葉が見つからないんだ。
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