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そう。
紗耶香とは公園デビュー以来の幼馴染で、物心ついた頃にはもう好きだった。
小動物のような愛くるしいルックスも、自由気儘で振り回されてしまう性格もずっと大好きだった。
紗耶香と一緒に居たくて、中三の担任に無理だと言われたこの高校に必死で勉強し、めでたく入学できた。
高校生活の中で漫画のような展開が待ち受け、遂に恋人同士になれると思っていたのに。
なのに……。
健吾は何やら思い至り、拳を突き上げ勢い良く起き上がる。
「よし!」
すると健吾の視界に突然紗耶香が現れた。
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