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机の前にしゃがみ込み、顎を机に乗せている。顔の両側にはグーにした手が。
『可愛いじゃないか!』
健吾は心の中で叫びながら極めて冷静を装ってみる。
「紗耶香っ、ど……どうしたんだよ」
あまり上手くいってないようだ。
紗耶香はひたすら健吾の顔を見つめ、というより睨みつけている。
トレードマークのツインテールはしていない。
健吾を睨みつけたまま紗耶香は言った。
「幼馴染の健ちゃんですね?」
物言いがおかしい。
健吾は頭上にクエスチョンマークを浮かべる。
「初めまして。私、木下葉月と申します」
「はぁ?」
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